基本情報技術者試験における情報システム戦略について その終

目次

情報システム戦略とは

情報システム戦略とは、企業の経営戦略に基づいて情報システムを効果的に活用し、中長期的な経営目標を達成するための施策を指します。単なるシステム導入計画ではなく、経営全体の方向性と密接に結びついた戦略的取り組みです。

オルビナ/基本情報技術者専門官

その壱の情報システム戦略では、情報システム戦略の基本について解説しています。理解をさらに深めたい方は、ぜひ下の関連記事も読んでみてくださいね。

システム化計画と主要概念

情報システム戦略を具体的に実行に移すためには、システム化計画の策定が不可欠です。その際に理解しておくべき主要な概念として、以下のものがあります。

まず、エンタープライズアーキテクチャ(EA) です。EAは「業務」「アプリケーション」「データ」「技術」という4つの階層から構成され、企業全体の情報システムを最適化するための枠組みです。これにより、部門ごとのシステムを統合し、全体最適化を実現します。

オルビナ/基本情報技術者専門官

EAの仕組みや具体的な活用方法については、別記事にまとめています。理解を深めたい方はチェックしてみてください。

次に、ERP(Enterprise Resource Planning) があります。ERPは経営資源を統合的に管理する基幹系システムであり、会計・人事・生産・販売などの業務を一元化することで、効率的な経営管理を可能にします。

さらに、SCM(Supply Chain Management) は供給連鎖全体の最適化を目的とする仕組みです。原材料の調達から製品の販売までの流れを統合的に管理し、在庫削減やリードタイム短縮を実現します。

また、CRM(Customer Relationship Management) は顧客関係管理を指します。顧客情報を一元管理し、販売促進やアフターサービスに活用することで、顧客満足度の向上と長期的な関係構築を支援します。

最後に、SOA(Service-Oriented Architecture) があります。これはシステムをサービス単位で構築する考え方であり、機能を部品化して再利用することで柔軟性と拡張性を高めます。

オルビナ/基本情報技術者専門官

ERP、SCM、CRM、SOAは基本情報技術者試験で頻出のテーマです。必ず覚えておくべき重要キーワードなので、学習して損はありません。ITTI運営長は次のように短い言葉で暗記していました。
ERP=一元化(経営資源を統合管理)
SCM=時間短縮(供給連鎖の効率化)
CRM=支援(顧客関係の強化)
SOA=再利用(サービス単位で柔軟に構築)
このように整理して覚えたことで、試験に合格することができました。

ITガバナンスとセキュリティ

企業が情報システムを戦略的に活用するためには、ITガバナンスとセキュリティの確立が欠かせません。これらは単なる技術的な管理ではなく、経営全体の方向性やリスク管理と密接に結びついた枠組みです。

まず、ITガバナンスです。これはITを経営目標に組み込み、組織全体でリスクを管理しながら、情報システムが経営戦略に沿って活用されるようにする仕組みです。IT投資やシステム運用が経営方針と乖離しないように統制を行い、企業価値の向上を支えます。

次に、情報セキュリティ方針があります。これは企業が保有する情報資産を保護するための基本指針であり、機密性・完全性・可用性を確保するための行動規範を示します。従業員や関係者が共通のルールに従うことで、情報漏えいや不正利用のリスクを低減できます。

さらに、システム管理基準です。これは情報システムの設計・運用・保守に関する標準化を行うための基準であり、システムの信頼性と効率性を確保します。標準化された手順に従うことで、トラブル発生時の対応が迅速になり、長期的な安定運用が可能となります。

試験対策ポイント

基本情報技術者試験において、情報システム戦略分野は頻出テーマの一つです。効率的に学習を進めるためには、キーワードの暗記と理解のバランスを意識することが重要です。

まず、頻出キーワードとして押さえておくべき用語があります。代表的なものは、EA(エンタープライズアーキテクチャ)、ROI(投資利益率)、ITポートフォリオCIO(最高情報責任者)、ERP(統合基幹業務システム)、SCM(サプライチェーン管理)、CRM(顧客関係管理)、SOA(サービス指向アーキテクチャ)です。これらは試験問題に繰り返し登場するため、定義と役割を正確に覚えておく必要があります。

次に、暗記必須項目としては、情報システム戦略の策定手順IT投資評価の三つのフェーズ(事前評価・中間評価・事後評価)、そしてアーキテクチャの分類(業務・アプリケーション・データ・技術の4階層)が挙げられます。これらは出題形式が定型化されているため、確実に暗記しておくことが得点につながります。

最後に、理解を重視すべきポイントがあります。特に「経営戦略との整合性」「全体最適化の意義」は、単なる暗記ではなく、事例問題や応用問題で問われやすいテーマです。経営方針と情報システム戦略が一致しているか、部門間の連携によって組織全体の効率を高められるか、といった観点を理解しておくことで、応用力を養うことができます。

オルビナ/基本情報技術者専門官

基本情報技術者試験の合格率はおよそ40%と言われています。しっかり覚えていても油断はできません。過去問の内容を少し変えて出題されることも多いため、毎日継続して勉強することが合格への近道です。大切なのは「やる気」と「継続力」。

努力を積み重ねれば必ず結果につながります。頑張ってくださいね。

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この記事を書いた人

ITTIのアバター ITTI 運営長

私はフロントエンドエンジニアを目指す初心者で、ITパスポートを取得済みです。現在はCopilotを活用しながらAIや最新のIT技術を学び、日本の開発現場で求められるチーム開発やセキュリティの知識を吸収しています。学んだことはコードや仕組みを整理し、わかりやすく発信することで、同じ学びの途中にいる人たちの力になりたいと考えています。

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