インフラ形態
基本情報技術者試験では、ITインフラの構成や運用形態に関する知識が問われることが多く、特に「クラウドコンピューティング」と「オンプレミス」の違いは頻出テーマです。ここでは、関連する4つの代表的なソリューション形態について、実務的な観点も交えて解説します。
オンプレミス
オンプレミス(on-premises)とは、サーバーやネットワーク機器などのITインフラを自社内に設置し、自社で運用・管理する形態です。最大の特徴は、システムの構成やセキュリティを自社の裁量で自由に設計できること。金融機関や官公庁など、高いセキュリティやカスタマイズ性が求められる現場で今も多く使われています。
ただし、初期投資が大きく、サーバーの保守や障害対応などの運用負荷もすべて自社で担う必要があります。拡張性にも限界があり、将来的なスケールアップには再投資が必要です。
オルビナ/基本情報技術者専門官つまり、「全部自分でやる」形態。自由度は高いけれど、そのぶん責任も重くなるのがオンプレミスの特徴です。
ハウジングサービス
ハウジングサービスは、自社で用意したサーバー機器を、外部のデータセンターに設置して運用する形態です。電源や空調、耐震・防火などの物理的な安全性はデータセンター側が担保してくれるため、災害対策やセキュリティ面でのメリットがあります。
一方で、機器の購入や設定、ソフトウェアの運用は引き続き自社で行う必要があるため、オンプレミスと同様にIT人材や運用体制が求められます。コスト面ではオンプレミスよりやや抑えられますが、クラウドと比べると柔軟性に欠ける面もあります。



つまり、「自分のサーバーを他人の安全な場所に置かせてもらう」形態。自宅(自社)では不安だから、セキュリティ万全な貸し金庫に預けるようなイメージです。
ホスティングサービス
ホスティングサービスは、事業者が用意したサーバーを借りて利用する形態です。ユーザーは自社で機器を用意する必要がなく、Webサイトやメールサーバーなどを簡単に立ち上げることができるのが魅力です。
運用や保守も基本的に事業者が行うため、IT人材が少ない中小企業や個人事業主にとって導入しやすい選択肢です。ただし、カスタマイズ性は低く、特定の要件に合わせた細かい設定や拡張には限界があります。



つまり、「他人のサーバーを間借りして使う」形態。サーバーの場所や仕様は事業者が決めていて、ユーザーはその中で使わせてもらうイメージです。
クラウドコンピューティング
クラウドコンピューティングは、インターネット経由で仮想的にITリソースを利用する形態です。代表的なサービスには、SaaS(ソフトウェア提供)、PaaS(開発基盤提供)、IaaS(仮想サーバー提供)などがあります。
最大の強みは、初期費用を抑えつつ、必要なときに必要な分だけ使える柔軟性にあります。導入もスピーディーで、スケーラビリティに優れているため、スタートアップから大企業まで幅広く活用されています。



つまり、「ネット経由でサーバーを借りる」形態。
物理的な設備はクラウド事業者に任せられるので、自社が地震や火災に見舞われても、サービスは止まりません。
ただし、セキュリティや可用性の設計は「責任共有モデル」に基づいており、利用者側にも一定の知識と設計力が求められる点には注意が必要です。
おわりに:試験では「違い」と「適用場面」を押さえよう!
基本情報技術者試験では、「この中でクラウドコンピューティングに該当するものはどれか?」や「オンプレミスの特徴として適切なものはどれか?」といった定義と特徴の理解を問う問題がよく出ます。
それぞれの形態のメリット・デメリットを比較しながら、どのような場面で選ばれるのかをイメージできるようにしておくと、応用問題にも強れます!









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