はじめに
インターネットが普及し、誰もが情報発信できるようになった現代において、「CGM(Consumer Generated Media)」はマーケティングやメディア戦略において欠かせない概念となっています。
CGMとは何か?
CGMとは「Consumer Generated Media」の略で、日本語では「消費者生成メディア」と訳されます。
つまり、企業やプロのメディアではなく、一般のユーザーが自らの意思で作成・発信するコンテンツのことを指します。
ブログ、SNSの投稿、レビューサイトの口コミ、YouTubeの動画、さらにはイラスト投稿サイトやQ&Aサイトの回答まで、CGMの範囲はかなり広い範囲です。
オルビナ/基本情報技術者専門官要するに、私たちがゲームの攻略情報を調べたり、飲食店に行く前に地図アプリで場所を確認しつつ「評価」をチェックすることがありますよね。これがCGMです。
CGMの特徴と強み
CGMの最大の特徴は「信頼性」と「拡散力」です。
企業が発信する広告よりも、実際のユーザーの声のほうが共感を呼びやすく、購買行動に強く影響します。また、SNSなどを通じて爆発的に拡散される可能性もあり、企業にとっては大きなマーケティング資源となります。
さらに、CGMはリアルタイム性が高く、トレンドの変化を敏感に反映します。企業が把握しきれないニッチなニーズや課題も、ユーザーの投稿から浮かび上がることがあります。



たとえば、YouTubeで一般のユーザーが「商品を実際に使ってみた!」という動画を配信すると、その体験が視聴者に強い説得力を持って伝わります。結果として、企業が直接広告を打たなくても、自然に商品の認知度が高まり、売上の増加につながります。
企業にとってのメリットとリスク
企業にとってCGMは、広告費をかけずに認知度を高めたり、ブランドイメージを形成したりする強力な手段です。特に、インフルエンサーやファンによる自発的な投稿は、企業の信頼性を高める効果があります。
一方で、ネガティブな口コミや炎上リスクも無視できません。CGMはコントロールが難しく、ひとたび悪評が広がると、企業イメージに深刻なダメージを与える可能性があります。
そのため、モニタリング体制や迅速な対応が求められます。



例えば、ある店で購入したお弁当を開けたら虫が入っていた、という体験をユーザーがX(旧Twitter)に投稿したとします。Xは拡散力が非常に強いため、その投稿は瞬く間に多くの人の目に触れ、店は炎上状態に陥るかもしれません。
こうした事態を防ぐためには、企業側が迅速に事実確認を行い、訂正や謝罪、クレーム対応を適切に行うことが不可欠です。対応が遅れたり不十分だったりすると、さらに信頼を失うリスクが高まります。
CGMの活用事例
CGMの活用事例として、まず飲料メーカーの取り組みが挙げられます。企業はハッシュタグを活用した投稿キャンペーンを展開し、ユーザーが商品を使った写真をSNSに投稿する仕組みを作りました。これにより、消費者自身の体験が自然な形で拡散され、広告色を感じさせない魅力的な情報発信となって売上増加にもつながっています。
次に、ゲーム業界ではプレイヤーによる実況動画や攻略記事が重要な役割を果たしています。ユーザーが自発的に作成するコンテンツは、ゲームの魅力を臨場感たっぷりに伝えるメディアとなり、企業側も公式に二次創作を奨励することでファンコミュニティを活性化させています。こうしたCGMは、ゲームの長期的な人気維持に大きく貢献しています。
さらに、観光業においてもCGMは欠かせません。旅行者がInstagramに投稿する写真や動画は、観光地の魅力をリアルに伝えるコンテンツとなり、他のユーザーの訪問意欲を高めます。結果として、観光地の認知度向上や訪問者数の増加につながり、地域活性化の一助となっています。
今後の展望と企業の向き合い方
AIやXR技術の進化により、CGMの形態はさらに多様化しています。バーチャル空間での体験共有や、生成AIによるコンテンツ投稿も今後の主流となる可能性があります。企業は「ユーザーと共にメディアを育てる」という視点を持ち、双方向の関係性を築くことが重要です。
また、CGMを活用する際は、著作権やプライバシーへの配慮も欠かせません。ユーザーの創造性を尊重しつつ、健全なコミュニティ形成を支援する姿勢が求められます。



つまり、企業は「情報が模倣されること」や「ユーザーによる体験共有」を前提にした制度設計を行うことで、むしろ収益化のチャンスを広げられるのです。
オープンな情報共有を恐れるのではなく、積極的に活用する姿勢が今後の競争力につながります。
このテーマは基本情報技術者試験で問われる重要な分野なので、しっかり理解しておくことが大切です。










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