利用者認証・生体認証とは?仕組みと3つの種類をわかりやすく解説

目次

はじめに

墨蘭/情報セキュリティマネジメント副専門官

スマホのロック解除、ネットバンキングへのログイン、会社のパソコンを使うとき…私たちは日常的に「認証」を行っています。

墨蘭/情報セキュリティマネジメント副専門官

この記事では、情報セキュリティの基本である「利用者認証」と、その一種である「生体認証」についてわかりやすく解説します。


利用者認証とは?

墨蘭/情報セキュリティマネジメント副専門官

利用者認証とは、「あなたが本当にあなたであることを確認する仕組み」のことです。

たとえば、銀行のATMでお金を引き出すとき、キャッシュカードを入れて暗証番号を入力しますよね。これは「このカードの持ち主が本人かどうか」を確認しているのです。これが利用者認証です。

なぜ必要なの?

もし認証がなければ、誰でもあなたのスマホを操作したり、あなたのふりをしてネットで買い物したりできてしまいます。利用者認証は、なりすましを防ぎ、大切な情報や資産を守るための「門番」 のような役割を果たしています。

認証の3つの方法

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利用者認証には、大きく分けて3つの方法があります。

方法説明具体例
知識認証本人だけが知っている情報で確認パスワード、暗証番号、秘密の質問
所持認証本人だけが持っているモノで確認ICカード、スマホ、ワンタイムパスワード
生体認証本人の身体的特徴で確認指紋、顔、声、虹彩(目の模様)

生体認証とは?

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生体認証とは、人間の身体的な特徴や行動の特徴を使って本人確認を行う方法です。英語では「バイオメトリクス認証」とも呼ばれます。

身近な生体認証の例

  • 指紋認証:スマホのロック解除でおなじみ
  • 顔認証:iPhoneの「Face ID」など
  • 虹彩認証:目の模様(黒目の周りの模様)で識別
  • 声認証:声のパターンで本人確認
  • 静脈認証:手のひらや指の血管パターンで識別

生体認証のメリット

  1. 忘れない・なくさない
    パスワードは忘れることがありますが、指紋や顔は忘れようがありません。
  2. 盗まれにくい
    パスワードは漏洩する可能性がありますが、指紋を「盗む」のは非常に困難です。
  3. 手軽で速い
    指を置くだけ、顔を向けるだけで認証完了。毎回パスワードを入力する手間がありません。

生体認証の注意点

  1. 変更ができない
    パスワードは変更できますが、指紋や顔は変えられません。万が一データが流出した場合、取り返しがつきません。
  2. 100%正確ではない
    ケガをした指、メガネやマスクをした顔など、状況によって認識されないことがあります。
  3. プライバシーの懸念
    生体情報は究極の個人情報です。どこに保存され、どう使われるのか、慎重に考える必要があります。

パスワードを安全に管理するコツ

墨蘭/情報セキュリティマネジメント副専門官

生体認証が使えない場面では、まだまだパスワードが必要です。以下のポイントを押さえましょう。

やってはいけないこと

  • 使い回し:1つ漏れたら全滅します
  • 簡単すぎるパスワード:「123456」「password」「生年月日」は危険
  • 付箋に書いてパソコンに貼る:誰でも見られます

おすすめの対策

  • パスワードマネージャーを使う:1つのマスターパスワードで、すべてのパスワードを安全に管理できるアプリがあります。
  • パスフレーズを使う:「Watashi-wa-Ramen-ga-Daisuki-2024!」のように、文章にすると覚えやすく、かつ長くて強力になります。
  • 定期的な変更は不要:以前は「定期的に変更すべき」と言われていましたが、現在は「漏洩の兆候がなければ変更不要」というのが専門家の見解です。

認証が突破されるとどうなる?(被害事例)

パスワード漏洩による被害

2019年、ある大手企業から約5億件のアカウント情報が流出しました。流出したパスワードを使って、犯罪者は他のサービスへの不正ログインを試みます。これを「パスワードリスト攻撃」と呼びます。

同じパスワードを複数のサービスで使い回している人は、1つの漏洩で芋づる式にすべてのアカウントを乗っ取られる危険があります。

なりすまし被害の実態

  • 勝手にネットショッピングで高額商品を購入される
  • SNSアカウントを乗っ取られ、友人に詐欺メッセージを送られる
  • ネットバンキングから預金を不正送金される
  • 個人情報を盗まれ、ローンを組まれる(身に覚えのない借金)

より安全にするために ― 多要素認証

墨蘭/情報セキュリティマネジメント副専門官

最近では、複数の認証方法を組み合わせる「多要素認証」 が推奨されています。

例えば、ネットバンキングで「パスワード(知識)+ スマホに届くワンタイムパスワード(所持)」の2つを使うケースがあります。これにより、パスワードが漏れても、スマホがなければログインできないため、安全性が大幅に高まります。

これからの認証技術

パスワードレス認証

GoogleやApple、Microsoftは「パスキー(Passkey)」という新しい仕組みを推進しています。これはパスワードを使わず、スマホの生体認証だけでログインできる技術です。

行動認証

歩き方、タイピングのリズム、スマホの持ち方など、無意識の「クセ」で本人を識別する技術も研究されています。ユーザーは何もしなくても、バックグラウンドで常に認証が行われる未来が来るかもしれません。

複合生体認証

顔+声、指紋+虹彩など、複数の生体情報を組み合わせることで、より高い精度と安全性を実現する方向に進んでいます。



まとめ

用語ひとことで言うと
利用者認証「あなたは本当にあなたですか?」を確認する仕組み
生体認証指紋や顔など「体の特徴」で本人確認する方法
墨蘭/情報セキュリティマネジメント副専門官

私たちの生活がデジタル化するほど、認証の重要性は増しています。パスワードの使い回しを避け、可能であれば生体認証や多要素認証を活用して、自分の情報を守りましょう。

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この記事を書いた人

ITTIのアバター ITTI 運営長

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調べものと学ぶことが止められなくなり、現在は以下の4ブログを運営中:
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