情報セキュリティにおける「情報資産の調査・分類」とは?初心者でもわかる解説

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情報資産の調査・分類って何?

墨蘭/情報セキュリティマネジメント副専門官

会社や組織が持っている大切な情報を守るために、まず「どんな情報があるのか」を把握し、「どれくらい重要か」を仕分けする作業のことです。家の中の貴重品を確認して、金庫に入れるものと普通の棚に置くものを分けるイメージと似ています。

情報資産とは具体的に何を指すのか

墨蘭/情報セキュリティマネジメント副専門官

情報資産とは、企業や組織が保有する「価値のある情報すべて」のことです。具体的には以下のようなものが含まれます。

データ・情報

  • 顧客の個人情報(氏名、住所、電話番号、メールアドレス)
  • クレジットカード情報や購入履歴
  • 従業員の人事情報(給与、評価、健康情報)
  • 会社の財務情報(売上、利益、経営計画)
  • 製品の設計図や技術情報
  • 契約書や機密文書

システムや設備

  • パソコンやサーバーなどのハードウェア
  • 業務システムやアプリケーション
  • クラウドサービス
  • USBメモリやハードディスクなどの記録媒体
  • ネットワーク機器

その他

  • 紙の書類や資料
  • 社内のノウハウや知識
  • 従業員(情報資産を扱う主体)
墨蘭/情報セキュリティマネジメント副専門官

意外かもしれませんが、会社のホームページに載っている住所や電話番号のような「公開情報」も、管理対象としては情報資産に含まれます。

なぜ調査・分類が必要なのか

1. すべてに同じ対策はできない

すべての情報に最高レベルのセキュリティをかけると、コストがかかりすぎるうえに、日常業務で必要な情報が使いづらくなってしまいます。重要度に応じた適切な管理が必要なのです。

2. 情報漏洩のリスクを防ぐ

2026年現在、サイバー攻撃や内部からの情報漏洩は増加傾向にあります。顧客情報が漏れれば、企業の信頼は失墜し、損害賠償や業務停止といった深刻な事態に陥ります。どの情報が特に守るべきものかを明確にすることで、効果的な対策が可能になります。

3. 法律やルールへの対応

個人情報保護法など、情報を適切に管理することを求める法律があります。情報資産を整理しておくことで、これらの規制に対応しやすくなります。

情報資産の調査方法

墨蘭/情報セキュリティマネジメント副専門官

調査は以下のステップで進めます。

ステップ1:棚卸し

組織内にどんな情報があるのか、すべて洗い出します。部署ごとに調査を行い、漏れがないようにします。

  • 各部署が保管している紙の資料
  • パソコンやサーバーに保存されているデータ
  • クラウドサービスで管理している情報
  • システムで扱っている情報

ステップ2:責任者の特定

それぞれの情報について、誰が管理責任を持つのかを明確にします。「誰の責任か分からない情報」が一番危険です。

ステップ3:情報資産管理台帳の作成

調査結果を「情報資産管理台帳」としてまとめます。情報の一覧と、それぞれの重要度や管理方法を記録する帳簿のようなものです。

情報資産の分類方法

墨蘭/情報セキュリティマネジメント副専門官

調査が終わったら、次は分類作業です。2026年現在、主に以下の基準で分類されています。

機密性による分類

情報が漏れた場合の影響度で分けます。

  • レベル3(極秘):顧客の個人情報、技術情報、経営戦略など。漏洩すると重大な損害が発生
  • レベル2(社外秘):社内限定の情報。外部に出すべきでないが、レベル3ほど厳重ではない
  • レベル1(公開可):ホームページなどで公開している情報

完全性による分類

情報が改ざんされないことの重要度で分けます。財務情報や契約書など、正確性が求められる情報は高レベルに分類されます。

可用性による分類

必要なときにすぐ使えることの重要度で分けます。業務システムなど、止まると業務に支障が出る情報は高レベルです。

分類後の管理方法

墨蘭/情報セキュリティマネジメント副専門官

分類したら、それぞれに応じた管理ルールを決めます。

  • 極秘情報:鍵付きキャビネットや暗号化されたサーバーで保管。アクセスできる人を限定
  • 社外秘:部署内での共有は可能だが、外部への持ち出しは禁止
  • 公開情報:特別な制限なし

また、定期的な見直しも重要です。情報の重要度は時間とともに変化するため、年に1回程度は分類を再確認します。

2026年の最新動向

墨蘭/情報セキュリティマネジメント副専門官

現在、AIやクラウド技術の発展により、情報資産の管理も進化しています。自動的に情報を分類するツールや、リアルタイムで不審なアクセスを検知するシステムが普及してきました。

また、リモートワークの定着により、従業員が自宅から会社の情報にアクセスする機会が増えています。これに伴い、どこからでも安全に情報を扱える仕組みづくりが重要視されています。

まとめ

墨蘭/情報セキュリティマネジメント副専門官

情報資産の調査・分類は、組織の大切な情報を守るための第一歩です。「何を持っているか知る」→「重要度で仕分ける」→「適切に管理する」という流れで、効率的かつ効果的な情報セキュリティ対策が実現できます。

個人でも、パソコンやスマートフォンに保存している写真、パスワード、重要な書類などを整理し、バックアップを取ったり、パスワードを設定したりすることが大切です。情報資産の考え方は、家庭でも応用できる身近なものなのです。

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この記事を書いた人

ITTIのアバター ITTI 運営長

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調べものと学ぶことが止められなくなり、現在は以下の4ブログを運営中:
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