はじめに
墨蘭/情報セキュリティマネジメント副専門官「自分は大丈夫」と思っていませんか?実は今、パスワードリスト攻撃と呼ばれるサイバー攻撃によって、多くの人のアカウントが乗っ取られる被害が発生しています。この記事では、パスワードリスト攻撃の仕組みと、身を守るための対策をわかりやすく解説します。
パスワードリスト攻撃ってなに?





パスワードリスト攻撃とは、過去に流出したIDとパスワードの組み合わせを使って、さまざまなサービスに不正ログインを試みる攻撃手法です。
たとえば、あるショッピングサイトから顧客情報が漏れたとします。犯罪者はその情報を入手し、同じIDとパスワードを使って銀行やSNS、メールサービスなど別のサイトにログインできないか、次々と試していくのです。
なぜ被害が広がるのか



この攻撃が成功してしまう最大の理由は、多くの人が複数のサービスで同じパスワードを使い回しているからです。
「覚えるのが面倒だから」「いちいち変えるのが大変だから」という理由で、メールもSNSもネットバンキングも同じパスワードにしていませんか?もしその中の一つからパスワードが漏れてしまったら、他のすべてのアカウントが危険にさらされることになります。
実際の調査によると、約8割の人が何らかの形でパスワードを使い回しているというデータもあります。犯罪者はこの習慣を知っているからこそ、この攻撃を仕掛けてくるのです。
被害に遭うとどうなる?



パスワードリスト攻撃の被害は深刻です。具体的には以下のような被害が考えられます。
まず、SNSアカウントが乗っ取られると、あなたになりすまして友人に詐欺メッセージが送られることがあります。ネットバンキングに侵入されれば、預金を不正に送金されてしまうかもしれません。ショッピングサイトでは、勝手に高額な買い物をされる恐れがあります。さらに、メールアカウントを奪われると、他のサービスのパスワードリセットに悪用され、被害が連鎖的に広がってしまいます。
自分を守るための4つの対策





では、どうすれば被害を防げるのでしょうか。今日からできる対策を4つご紹介します。
第一に、パスワードの使い回しをやめることです。面倒でも、サービスごとに異なるパスワードを設定しましょう。すべてを覚える必要はありません。パスワード管理アプリを使えば、一つのマスターパスワードを覚えるだけで、すべてのパスワードを安全に管理できます。
第二に、二段階認証を設定することです。パスワードに加えて、スマートフォンに届く確認コードなどを入力する仕組みです。たとえパスワードが漏れても、この追加の認証があれば不正ログインを防げます。
第三に、推測されにくいパスワードを作ることです。誕生日や電話番号、「123456」「password」といった単純なものは避けてください。英大文字・小文字・数字・記号を組み合わせた12文字以上のパスワードが理想的です。
第四に、定期的にパスワード漏洩をチェックすることです。「Have I Been Pwned」などの無料サービスを使えば、自分のメールアドレスが過去の情報漏洩に含まれていないか確認できます。
おわりに
パスワードリスト攻撃は、私たちの「ちょっとした油断」につけ込む攻撃です。しかし、正しい知識と対策があれば、被害を防ぐことは十分に可能です。



今日この記事を読んだことをきっかけに、まずは一番大切なアカウントのパスワードを変更することから始めてみませんか?少しの手間が、あなたの大切な情報と資産を守ることにつながります。










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