はじめに
墨蘭/情報セキュリティマネジメント副専門官「VDI」という言葉を聞いたことがありますか?最近、テレワークの普及とともに注目されている技術ですが、なんだか難しそう…と感じる方も多いかもしれません。
本記事では、VDIの仕組み・メリット・デメリット、初心者でも理解できるように解説します。
VDIってなに?





VDIは「Virtual Desktop Infrastructure」の略で、日本語では「仮想デスクトップ基盤」と呼ばれます。簡単に言うと、普段使っているパソコンの中身(デスクトップ環境)を、会社のサーバーやクラウド上に置いて、インターネット経由で使う仕組みのことです。
たとえるなら、VDIは「パソコンのNetflix」のようなものです。映画を自宅のDVDで見る代わりに、インターネット経由でストリーミング再生するのがNetflixですよね。同じように、VDIでは自分のパソコンの中身をインターネット経由で使うことができるのです。
どうやって使うの?
VDIを使う場合、手元にあるのは「画面を映すための端末」だけです。実際の処理はすべてサーバー側で行われ、その結果だけが画面に映し出されます。キーボードを打てば、その情報がサーバーに送られ、処理されて、結果が画面に返ってきます。
つまり、手元のパソコンが古くても、性能が低くても関係ありません。サーバーが高性能であれば、快適に作業ができるのです。
VDIのメリット



VDIにはたくさんのメリットがあります。
まず、セキュリティが高いという点があります。データはすべてサーバー上にあるため、パソコンを紛失しても情報が漏れる心配がありません。テレワークで自宅から仕事をする場合でも、会社の大切なデータを安全に扱うことができます。
次に、どこからでも同じ環境で働けるという利便性があります。会社でも自宅でも、カフェでも出張先でも、インターネットさえあれば、いつもと同じデスクトップ環境にアクセスできます。「あのファイル、会社のパソコンに入れたままだった…」という困りごとがなくなります。
また、管理が楽になるという点も大きなメリットです。会社のIT部門からすると、何十台、何百台ものパソコンを個別に管理するのは大変な作業です。VDIなら、サーバー側で一括管理できるため、ソフトウェアの更新やセキュリティ対策も効率的に行えます。
VDIのデメリット



一方で、デメリットもあります。
インターネット環境に依存するという点は避けられません。ネットワークが不安定だったり、速度が遅かったりすると、作業がスムーズにいかないことがあります。動画編集など、大量のデータを扱う作業には向かない場合もあります。
また、導入にはそれなりのコストがかかります。サーバーの構築や運用にお金がかかるため、小さな会社では導入のハードルが高いこともあります。
VDIが活躍する場面





VDIは、特に以下のような場面で活躍しています。
テレワークを導入している企業では、社員が自宅から安全に業務を行うために利用されています。また、コールセンターや金融機関など、セキュリティが特に重要な業界でも広く採用されています。さらに、建設現場や営業先など、移動が多い仕事をしている人にも便利な仕組みです。
まとめ
VDIは、パソコンの中身をクラウドに置くことで、セキュリティを高め、どこからでも同じ環境で働けるようにする技術です。テレワークが当たり前になりつつある今、ますます注目される存在になっています。



「自分のデスクトップがクラウドにある」という感覚は、最初は不思議に感じるかもしれません。しかし、慣れてしまえば、場所を選ばずに働ける自由さを実感できるはずです。これからの働き方を支える、大切な技術のひとつと言えるでしょう。










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