【真面目版】タイムスタンプとは?仕組み・使い方・身近な活用例をわかりやすく解説

目次

はじめに

穹詠/情報セキュリティマネジメント主任

「タイムスタンプ」という言葉を聞いたことはありますか? IT業界で働いている人にはおなじみかもしれませんが、普段あまりデジタル技術に触れない方にとっては、聞き慣れない言葉かもしれません。しかし実は、タイムスタンプは私たちの生活のさまざまな場面で使われており、これからの時代にますます重要になる技術です。

この記事では、タイムスタンプとは何か、どんな場面で使われているのかを、できるだけわかりやすくお伝えします。

タイムスタンプとは?

穹詠/情報セキュリティマネジメント主任

タイムスタンプを一言で説明すると、「あるデータが、ある時点で確かに存在していたことを証明する仕組み」です。

たとえば、あなたが大事な契約書のPDFファイルを作ったとします。そのファイルに対してタイムスタンプを付与すると、「このファイルは2026年2月6日の午前10時に確かに存在していて、それ以降改ざんされていません」ということを第三者が証明してくれるのです。

日常生活にたとえるなら、郵便局の消印をイメージするとわかりやすいでしょう。手紙に押された消印を見れば、「この手紙は少なくともこの日にはポストに投函されていた」ということがわかりますよね。タイムスタンプはそのデジタル版と言えます。

タイムスタンプが証明する2つのこと

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タイムスタンプが証明してくれるのは、大きく分けて次の2つです。

1つ目は「存在証明」です。「このデータは、この時点ですでに存在していた」という事実を示すものです。たとえば、アイデアや発明の記録にタイムスタンプを付けておけば、「自分が先にこのアイデアを持っていた」という証拠になり得ます。

2つ目は「非改ざん証明」です。タイムスタンプが付与された時点から、そのデータが一切変更されていないことを証明します。もし誰かがファイルの内容を書き換えた場合、タイムスタンプの検証に失敗するため、改ざんがあったことがすぐにわかります。

身近なところで使われているタイムスタンプ

穹詠/情報セキュリティマネジメント主任

タイムスタンプは、実は私たちの身近なところでたくさん使われています。「自分には関係ない」と思っていても、意外と日常のあちこちで触れている技術です。

まず、電子契約です。最近はハンコを押す代わりに、電子署名とタイムスタンプを使って契約を結ぶケースが増えています。リモートワークの普及とともに、電子契約サービスを導入する企業が急速に増えました。

次に、確定申告や経理の分野です。2022年に改正された電子帳簿保存法により、請求書や領収書を電子データで保存する際にタイムスタンプの付与が求められるケースがあります。これにより、紙の書類を大量に保管する必要がなくなり、業務の効率化が進んでいます。

また、知的財産の保護にも活用されています。研究者や発明家が自分のアイデアの発案日を証明するために、研究ノートや設計図にタイムスタンプを付けることがあります。特許の出願で争いになったときに、強力な証拠となるのです。

さらに、医療や裁判の分野でも、電子カルテの記録や証拠資料の真正性を担保するためにタイムスタンプが使われています。

タイムスタンプの仕組み(ざっくり解説)

穹詠/情報セキュリティマネジメント主任

少しだけ技術的な話をしましょう。タイムスタンプは、「時刻認証局(TSA:Time Stamping Authority)」と呼ばれる信頼できる第三者機関が発行します。

流れはとてもシンプルです。まず、あなたがデータを時刻認証局に送ります。正確には、データそのものではなく、データから計算された「ハッシュ値」と呼ばれる短い文字列を送ります。時刻認証局はそのハッシュ値に正確な時刻情報を組み合わせ、電子的な署名を付けて返してくれます。これがタイムスタンプです。

ハッシュ値はデータの「指紋」のようなもので、元のデータが1文字でも変わると、まったく異なる値になります。そのため、後からデータを改ざんしても、タイムスタンプに含まれるハッシュ値と一致しなくなり、改ざんが検出されるというわけです。

これからの時代に知っておきたい理由

穹詠/情報セキュリティマネジメント主任

ペーパーレス化やデジタルトランスフォーメーション(DX)が進む現代社会では、「デジタルデータの信頼性をどう担保するか」がますます重要なテーマになっています。紙の書類であれば、原本を手に取って確認できますが、デジタルデータはコピーも改ざんも容易です。だからこそ、タイムスタンプのような技術が必要とされているのです。

ビジネスパーソンに限らず、フリーランスで働く方、副業をしている方、あるいは日常的に重要な書類をデジタルで管理している方にとっても、タイムスタンプの基本的な知識を持っておくことは、きっと役に立つはずです。

おわりに

タイムスタンプは、目に見えないところで私たちのデジタル生活を支えている大切な技術です。「いつ存在していたか」「改ざんされていないか」を証明するこの仕組みは、デジタル社会における信頼の土台と言えるでしょう。

穹詠/情報セキュリティマネジメント主任

この記事をきっかけに、タイムスタンプという言葉を覚えていただけたらうれしいです!

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この記事を書いた人

ITTIのアバター ITTI 運営長

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