【真面目版】SSLトンネリングとは?インターネットの「秘密のトンネル」をやさしく解説

目次

はじめに

穹詠/情報セキュリティマネジメント主任

インターネットを使っていると、「SSL」や「HTTPS」といった言葉を目にすることがあります。ブラウザのアドレスバーに表示される鍵マークも、実はSSLに関係しています。では、「SSLトンネリング」とは一体何なのでしょうか? 難しそうに聞こえますが、仕組み自体はとてもシンプルです。

この記事では、専門知識がなくても理解できるように、身近なたとえを使いながら解説していきます。

そもそもSSLって何?

穹詠/情報セキュリティマネジメント主任

SSLトンネリングを理解するために、まずSSLそのものについて簡単に触れておきましょう。

SSL(Secure Sockets Layer)とは、インターネット上でデータを暗号化してやり取りするための技術です。現在は後継技術である「TLS(Transport Layer Security)」が主流ですが、慣習的に今でもSSLと呼ばれることが多いです。

たとえば、ネットショッピングでクレジットカード番号を入力する場面を想像してください。もし暗号化されていなければ、その情報は「丸見えのハガキ」のように、途中で誰かに読まれてしまう可能性があります。SSLはこの通信を「封をした手紙」のように暗号化し、送り主と受け取り手以外には中身が読めないようにしてくれるのです。

SSLトンネリングのイメージ

穹詠/情報セキュリティマネジメント主任

さて、ここからが本題です

SSLトンネリングとは、SSLで暗号化された通信路(トンネル)の中に、別の通信をまるごと通す技術のことです。

街中の交通にたとえてみましょう。普通の道路では、あなたがどこに向かっているのか、何を運んでいるのかが周囲から見えてしまいます。しかし、地下トンネルを通れば、外からはあなたの姿も荷物も見えません。SSLトンネリングはまさにこの「地下トンネル」にあたります。暗号化されたトンネルの中を通るデータは、外部の第三者からは内容はもちろん、何の通信をしているのかすら分かりにくくなるのです。

どんな場面で使われるの?

穹詠/情報セキュリティマネジメント主任

SSLトンネリングは、私たちの日常のインターネット利用や企業のネットワークなど、さまざまな場面で活用されています。

1. 会社のネットワークへの安全なアクセス

リモートワークが当たり前になった現在、自宅やカフェから会社のシステムにアクセスする機会が増えました。このとき、SSLトンネリングを利用したVPN(仮想プライベートネットワーク)が使われることがあります。自宅のパソコンと会社のサーバーの間に暗号化されたトンネルを作り、あたかも社内にいるかのように安全にデータをやり取りできるのです。

2. プロキシサーバーを経由した通信

企業や学校などでは、インターネットへの接続にプロキシサーバーを利用していることがあります。HTTPS通信を行う際、ブラウザはプロキシに対して「CONNECTメソッド」というリクエストを送り、目的のサーバーとの間にSSLトンネルを確立します。これにより、プロキシを経由しつつも、通信の中身は暗号化されたまま安全に保たれます。

3. ファイアウォールの制限を越える通信

一部のネットワーク環境では、特定の通信がファイアウォールによってブロックされている場合があります。SSLトンネリングを使うと、許可されているHTTPS(ポート443)の通信に見せかけて、別の種類の通信を通すことが可能になります。これは便利な反面、セキュリティ上の課題にもなり得るため、ネットワーク管理者にとっては注意が必要なポイントです。

SSLトンネリングの仕組みをもう少し詳しく

穹詠/情報セキュリティマネジメント主任

技術的にもう少しだけ踏み込んでみましょう。SSLトンネリングの基本的な流れは次のとおりです。

まず、クライアント(あなたのパソコンやスマホ)が中継サーバー(プロキシなど)に対して「このサーバーに接続したい」というリクエストを送ります。中継サーバーが接続を許可すると、クライアントと目的のサーバーとの間にトンネルが開通します。そしてこのトンネルの中でSSLによる暗号化通信が始まります。中継サーバーはデータをそのまま転送するだけで、暗号化された中身を見ることはできません。

ポイントは、中継地点がデータの「中身」にアクセスできないということです。郵便局の職員が封書を届けるとき、中に何が書いてあるか読めないのと同じです。

メリットとデメリット

メリット

SSLトンネリングの最大のメリットは、通信の機密性が高く保たれることです。第三者による盗聴や改ざんのリスクが大幅に減ります。また、既存のネットワーク環境をほとんど変えずに導入できるため、利便性にも優れています。リモートワーク環境の整備やプライバシー保護にも大きく貢献しています。

デメリット

一方で、SSLトンネリングにはデメリットもあります。暗号化されたトンネル内の通信は、ネットワーク管理者でも内容を確認しにくいため、悪意のある通信やマルウェアの検出が難しくなる場合があります。また、暗号化・復号の処理が加わるため、通信速度がわずかに遅くなることもあります。さらに、トンネリングをセキュリティ制限の回避に悪用するケースも存在し、企業のセキュリティポリシーとの兼ね合いが課題となることがあります。

まとめ

SSLトンネリングは、インターネット上に暗号化された「秘密のトンネル」を作り、その中で安全にデータをやり取りする技術です。リモートワークやオンラインショッピング、企業ネットワークなど、私たちの生活を支えるさまざまな場面で活躍しています。

穹詠/情報セキュリティマネジメント主任

便利で強力な技術ですが、使い方によってはセキュリティ上の課題にもなり得ます。大切なのは、こうした技術の仕組みを正しく理解し、安全にインターネットを使うことです。今度ブラウザの鍵マークを見かけたら、「今まさにSSLのトンネルの中を通っているんだな」と思い出してみてください。

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この記事を書いた人

ITTIのアバター ITTI 運営長

ITTI運営長
調べものと学ぶことが止められなくなり、現在は以下の4ブログを運営中:
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