そもそも「入出力インタフェース」って何?
幽灯子/基本情報技術者副専門官パソコンにマウスやキーボード、プリンターなどをつなぐとき、ケーブルの差し込み口(ポート)を使いますよね。この「機器と機器をつなぐための仕組み・規格」のことを「入出力インタフェース」と呼びます。
たとえるなら、コンセントの形が国ごとに違うのと同じです。形や電圧の「規格」が決まっているからこそ、対応する機器を安心してつなげるわけです。
試験に出る主要なインタフェース一覧


1. USB(Universal Serial Bus)
おそらく一番なじみ深いインタフェースです。スマホの充電ケーブルもUSBの一種です。
| 世代 | 最大転送速度 | ひとこと |
|---|---|---|
| USB 2.0 | 480 Mbps | まだ多くのマウス・キーボードで現役 |
| USB 3.0(3.2 Gen1) | 5 Gbps | 端子の中が青いのが目印 |
| USB 3.2 Gen2 | 10 Gbps | 外付けSSDなどで活躍 |
| USB4 | 40 Gbps | Thunderbolt互換の高速規格 |
試験ポイント
- ホットプラグに対応:電源を入れたまま抜き差しできる。
- バスパワー:ケーブル経由で電力も供給できる(スマホ充電がまさにこれ)。
- コネクタの形には Type-A、Type-B、Type-C などがある。最近のノートPCは Type-C が主流。
2. HDMI(High-Definition Multimedia Interface)
テレビやモニターとパソコンをつなぐケーブルでおなじみです。
- 映像と音声を1本のケーブルで送れるのが最大の特徴。
- デジタル信号なので画質の劣化がほとんどない。
- 著作権保護技術(HDCP)に対応しており、ブルーレイなどのコンテンツも映せる。
3. Bluetooth
ワイヤレスイヤホンや無線マウスでおなじみの無線インタフェースです。
- 通信距離は約10m(Class 2の場合)。
- 2.4GHz帯の電波を使用。
- 省電力版の BLE(Bluetooth Low Energy) はスマートウォッチやIoT機器に広く利用されている。
試験ポイント:Wi-Fiとの違いを聞かれることがあります。Bluetoothは「近距離・省電力・1対1~少数接続」、Wi-Fiは「広範囲・高速・多数接続」と覚えましょう。
4. IEEE 1394(FireWire / i.LINK)
かつてビデオカメラのデータ取り込みなどでよく使われていた規格です。現在はほとんどUSBに置き換わっていますが、試験にはまだ出ることがあります。
- 転送速度は 400Mbps(IEEE 1394a)/ 800Mbps(IEEE 1394b)。
- USBと同じくホットプラグ対応。
- デイジーチェーン接続(数珠つなぎ)ができる。
5. シリアルATA(SATA)
パソコンの中を開けると見える、HDDやSSDをマザーボードにつなぐためのインタフェースです。
| 世代 | 最大転送速度 |
|---|---|
| SATA I | 1.5 Gbps |
| SATA II | 3 Gbps |
| SATA III | 6 Gbps |
試験ポイント:SATAの後継として、より高速な NVMe(M.2スロット経由) が普及しつつあります。NVMeはPCIeバスを使うため、SATA IIIの数倍の速度が出ます。
6. PCI Express(PCIe)
グラフィックボード(GPU)やNVMe SSDなどをマザーボードに接続するための高速バス規格です。
- 「レーン」という単位で帯域幅が決まる(×1、×4、×8、×16 など)。
- レーン数が多いほどデータの”車線”が増え、高速にやり取りできる。
- 世代が上がるごとに1レーンあたりの速度が倍増していく。
7. 無線LAN(Wi-Fi)
| 規格名 | 通称 | 周波数帯 | 最大速度(理論値) |
|---|---|---|---|
| IEEE 802.11n | Wi-Fi 4 | 2.4 / 5 GHz | 600 Mbps |
| IEEE 802.11ac | Wi-Fi 5 | 5 GHz | 6.9 Gbps |
| IEEE 802.11ax | Wi-Fi 6 | 2.4 / 5 GHz | 9.6 Gbps |
試験ポイント:「IEEE 802.11○○」と「Wi-Fi ○」の対応関係が問われやすいです。
シリアル転送とパラレル転送



試験では、この2つの違いもよく出題されます。
シリアル転送は、データを1ビットずつ順番に送る方式です。USB、SATA、PCIeなどが該当します。「1車線の高速道路」をイメージしてください。ケーブルがシンプルで長距離でもノイズに強い利点があります。
パラレル転送は、データを複数ビットまとめて同時に送る方式です。古いプリンターケーブルや旧式のIDE(ATA)ハードディスクケーブルなどが該当します。「複数車線の道路」をイメージできますが、車線間で信号のタイミングがずれる問題(スキュー)があり、高速化が難しいため、現在はシリアル方式が主流です。
覚え方のコツ:「どこで使う?」で分類しよう


| 用途 | 代表的なインタフェース |
|---|---|
| 外部機器の接続全般 | USB |
| 映像・音声出力 | HDMI、DisplayPort |
| 近距離ワイヤレス | Bluetooth |
| ネットワーク接続 | Wi-Fi(無線LAN)、Ethernet(有線LAN) |
| PC内部のストレージ接続 | SATA、NVMe(PCIe) |
| PC内部の拡張カード接続 | PCI Express |
試験では「この機器をつなぐのに適切なインタフェースはどれか?」という形で出題されます。用途と規格をセットで覚えるのが合格への近道です。
まとめ
入出力インタフェースは、一見むずかしそうに見えますが、日常で使っているケーブルやワイヤレス接続そのものです。ポイントは3つだけ。
- 何をつなぐための規格か(用途)
- どれくらいの速さか(転送速度)
- 有線か無線か、シリアルかパラレルか(方式の特徴)



この3つの軸で整理すれば、試験問題もスムーズに解けるようになります。ぜひ身の回りのケーブルを見ながら復習してみてください!













コメント