そもそも「メモリ」って何?

幽灯子/基本情報技術者副専門官コンピュータには「データを一時的に覚えておく場所」があります。それがメモリ(記憶装置)です。
身近なたとえ: CPUを「料理人」、メモリを「作業台」、ハードディスクを「冷蔵庫」と考えましょう。料理人(CPU)は毎回冷蔵庫(HDD)まで取りに行くのは遅いので、よく使う材料は作業台(メモリ)に出しておきます。メモリはこの「作業台」の役割です。
半導体メモリは大きく2種類に分類されます。
| 種類 | 電源を切ったら? | 例 |
|---|---|---|
| 揮発性メモリ | データが消える | RAM(作業用メモリ) |
| 不揮発性メモリ | データが残る | ROM、フラッシュメモリ |
RAM(ランダムアクセスメモリ)



RAMは「読み書き自由」なメモリで、パソコンの「主記憶装置(メインメモリ)」として使われます。電源を切るとデータが消えます。
RAMにはさらに2種類あり、ここが試験の超頻出ポイントです!
DRAMとSRAMの違い
| 比較項目 | DRAM | SRAM |
|---|---|---|
| 正式名称 | Dynamic RAM | Static RAM |
| 記憶方法 | コンデンサに電荷を蓄える | フリップフロップ回路 |
| リフレッシュ | 必要(定期的に再書き込み) | 不要 |
| 速度 | 遅い | 速い |
| コスト | 安い・大容量 | 高い・小容量 |
| 用途 | メインメモリ(主記憶) | キャッシュメモリ |
たとえで覚えるDRAMのリフレッシュ: DRAMのコンデンサは「穴の空いたバケツ」のようなもの。時間が経つと電荷(水)が漏れてしまうので、定期的に「リフレッシュ(水を補充)」する作業が必要です。SRAMは漏れないので補充不要です。
✅ 試験ポイント: 「主記憶=DRAM」「キャッシュ=SRAM」「DRAMはリフレッシュが必要」の3点は必ず覚える!
ROM(リードオンリーメモリ)



ROMは「読み取り専用」のメモリで、電源を切ってもデータが消えません。パソコン起動時の基本プログラム(BIOS/UEFI)などに使われます。
ROMにも進化の歴史があります。
| 種類 | 書き換え | 特徴 |
|---|---|---|
| マスクROM | 不可 | 製造時に内容が固定 |
| PROM | 1回だけ | ユーザーが一度だけ書き込める |
| EPROM | 紫外線で消去後に再書き込み | 窓付きICチップが特徴 |
| EEPROM | 電気で消去・再書き込み | フラッシュメモリの原型 |
フラッシュメモリ



EEPROMを進化させたもので、ブロック単位で高速に消去・書き込みできます。現代で最もよく使われる不揮発性メモリです。
使用例: USBメモリ・SDカード・SSD・スマホのストレージ
たとえ: 普通の消しゴムは1文字ずつ消せますが、フラッシュメモリは「章ごとまるごと消してから書き直す」イメージです(ブロック消去)。
✅ 試験ポイント: フラッシュメモリは「電気的に書き換え可能な不揮発性メモリ」「ブロック単位で消去」がキーワード!
キャッシュメモリ



CPUは超高速なのに、メインメモリへのアクセスは時間がかかります。その速度差を埋めるための超高速な小容量メモリがキャッシュメモリです(SRAMを使用)。
メモリ階層(上ほど速い・小さい・高価)
① CPUレジスタ ← 最速・最小
② L1キャッシュ ← CPU内部・数十KB
③ L2キャッシュ ← 数百KB〜数MB
④ 主記憶(DRAM) ← 数GB
⑤ 補助記憶(HDD) ← 最遅・最大
キャッシュヒット率と実効アクセス時間
CPUが求めるデータがキャッシュにある → キャッシュヒット キャッシュにない → キャッシュミス(主記憶に取りに行く)
実効アクセス時間の計算式(超頻出!)
実効アクセス時間 = ヒット率 × キャッシュアクセス時間
+(1-ヒット率)× 主記憶アクセス時間
計算例: ヒット率90%、キャッシュ10ns、主記憶100nsのとき
0.9 × 10 + 0.1 × 100 = 9 + 10 = 19ns
✅ 試験ポイント: この計算式は必ず出る!数値を代入して解けるようにしておこう。
まとめ:試験直前チェックリスト


- DRAM → 主記憶用・リフレッシュ必要・揮発性
- SRAM → キャッシュ用・高速・揮発性
- ROM → 不揮発性・読み取り専用(EPROMは紫外線で消去)
- フラッシュメモリ → 不揮発性・電気で書き換え・ブロック単位消去
- 実効アクセス時間 → ヒット率の計算式を暗記!



この5点を押さえれば、半導体メモリの問題はほぼ対応できます。














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