【真面目版】ソフトウェアの「作り方」を知ろう!基本情報技術者試験に出る開発モデル完全解説

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目次

はじめに

幽灯子/基本情報技術者副専門官

IT業界で働く人なら一度は耳にする「ウォーターフォール」「アジャイル」といった言葉。これらはソフトウェア開発モデルと呼ばれるもので、「どうやってシステムやアプリを作るか」という手順や進め方のことです。

基本情報技術者試験でも頻出のテーマですが、実はITに詳しくない人でも身近な例で理解できます。今回はそれぞれの開発モデルをわかりやすく解説します。


そもそもソフトウェア開発モデルとは?

幽灯子/基本情報技術者副専門官

家を建てることを想像してみてください。設計図を作って、基礎を作って、壁を建てて、内装を整えて…と順番に進めますよね。同じように、ソフトウェアを作るときも「どの順番で何をやるか」という設計図=開発モデルがあります。

ソフトウェア開発の主な工程は次の通りです。

  1. 要件定義:「何を作るか」を決める
  2. 設計:「どうやって作るか」を考える
  3. 実装(プログラミング):実際にコードを書く
  4. テスト:ちゃんと動くか確認する
  5. リリース・運用:世に出して維持する

開発モデルとは、この工程をどんな順番・やり方で進めるかをまとめたものです。


① ウォーターフォールモデル ─ 王道の「順番どおり」型

どんなモデル?

ウォーターフォール(滝)という名前の通り、水が上から下に流れるように、工程を上から順番に一つずつ進めていく方法です。要件定義→設計→実装→テスト→リリース、と各工程が完全に終わってから次に進みます。

わかりやすい例え

「旅行の計画を立てる」と似ています。「行き先を決める→ホテルを予約する→交通手段を手配する→荷物を準備する→出発!」という順番で、前の工程が完了しないと次に進めません。

メリット

  • 進捗が管理しやすく、どこまで終わったかが一目でわかる
  • 大規模プロジェクトや官公庁のシステム開発に向いている
  • ドキュメント(設計書など)がしっかり残る

デメリット

  • 途中で「やっぱり仕様を変えたい」となると、前の工程に戻るのが大変
  • 最初の要件定義の段階で全てを決めないといけないので、後から変更に対応しにくい
  • 完成品を見るのが最後になるため、「こんなのじゃなかった…」となるリスクがある

試験ポイント

「各工程を順番に進める」「前工程が完了してから次へ」「変更に弱い」がキーワードです。


② プロトタイプモデル ─ 「試作品」を見せながら進める型

どんなモデル?

最初から完成品を作るのではなく、まずプロトタイプ(試作品)を素早く作って、ユーザーに確認してもらい、フィードバックを受けながら改善していくモデルです。

わかりやすい例え

洋服を作るときに、まず安い布で「仮縫い」を作り、着てもらって「ここをもう少し広げて」「丈を短くして」と調整してから本番を縫う、というイメージです。

メリット

  • ユーザーが実際に触ってみて確認できるため、認識のずれが減る
  • 要件が曖昧なときに有効
  • 早い段階で問題を発見できる

デメリット

  • プロトタイプ作成に時間とコストがかかる
  • プロトタイプがそのまま本番になってしまうことがあり、品質が下がるリスクがある

③ スパイラルモデル ─ 「螺旋」のように繰り返す型

どんなモデル?

スパイラル(螺旋)モデルは、開発を小さなサイクル(ループ)に分けて繰り返す方法です。1回のサイクルで「計画→リスク分析→開発→評価」を行い、それを何度も繰り返して機能を追加・改善していきます。

わかりやすい例え

山を登るときにジグザグに登るイメージです。一気に頂上を目指すのではなく、一段一段確認しながら登っていきます。

メリット

  • リスクを早期に発見・対処できる
  • 大規模で複雑なシステムに適している
  • 途中での仕様変更に対応しやすい

デメリット

  • 管理が複雑でコストがかかりやすい
  • プロジェクト全体のスケジュールが読みにくい

④ アジャイル開発 ─ 「小さく・速く・柔軟に」型

どんなモデル?

アジャイル(Agile)とは「機敏な・素早い」という意味です。開発を短い期間(スプリント)に区切り、その期間ごとに機能を追加・改善していく現代的な開発方法です。スクラム(Scrum)やXP(エクストリームプログラミング)などが代表的な手法です。

わかりやすい例え

料理番組でシェフが「まず前菜を一皿作って出す→次に主菜を作る→デザートを加える」と、コース料理を少しずつ提供するイメージです。完成形を一度に出すのではなく、小さな「完成品」を積み重ねていきます。

スクラムのキーワード

  • スプリント:1〜4週間程度の短い開発サイクル
  • プロダクトバックログ:作りたい機能の一覧
  • スプリントレビュー:各スプリント終わりに成果を確認する会

メリット

  • 変化する要件にすぐ対応できる
  • ユーザーとこまめにコミュニケーションを取れる
  • 早い段階で動くものをリリースできる
  • スタートアップやWebサービス開発に向いている

デメリット

  • ドキュメントが少なくなりがちで、後から振り返りにくい
  • 全体の完成像が見えにくく、スケジュール管理が難しい
  • チームの自律性が必要で、経験のないチームには難しい

試験ポイント

「短いイテレーション(反復)」「柔軟な変更対応」「ユーザーとの継続的なコミュニケーション」がキーワードです。


⑤ DevOps ─ 「開発」と「運用」をつなぐ考え方

どんなモデル?

DevOpsは開発(Development)と運用(Operations)を組み合わせた言葉です。開発チームと運用チームが密に連携し、自動化ツールを使って継続的に改善・デリバリーするアプローチです。厳密には開発モデルではなく文化・考え方ですが、試験でも出題されます。

メリット

  • リリースの頻度を高めて、素早く改善できる
  • 障害に素早く対応できる

開発モデルの比較まとめ

モデル変更への対応向いているプロジェクト特徴
ウォーターフォール弱い要件が明確・大規模工程を順番に進める
プロトタイプ普通要件が曖昧試作品を作りながら確認
スパイラル強い大規模・リスクが高いリスク分析しながら繰り返す
アジャイル非常に強い変化が多い・スピード重視短いサイクルで繰り返す

試験対策のポイント

幽灯子/基本情報技術者副専門官

基本情報技術者試験では、各モデルの特徴・メリット・デメリットを正確に押さえることが大切です。特によく出るのは次の点です。

  • ウォーターフォールモデルは「前工程が終わってから次へ進む」
  • プロトタイプモデルは「試作品でユーザーの確認を取る」
  • スパイラルモデルは「リスク分析」を重視する
  • アジャイル開発は「スプリント」や「スクラム」というキーワードと合わせて覚える

開発モデルの問題は「どのモデルが最も適切か」という問題形式が多いので、プロジェクトの特徴(要件の明確さ、規模、変更の多さなど)と各モデルの強みを照らし合わせて考える練習をしましょう。


まとめ

ソフトウェア開発モデルは、「どうやってソフトウェアを効率よく・確実に作るか」を考えた先人たちの知恵の結晶です。

幽灯子/基本情報技術者副専門官

一つの正解があるわけではなく、プロジェクトの性質に応じて使い分けることが重要です。試験でも実務でも、各モデルの「強みと弱み」を理解していることが大切です。

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この記事を書いた人

ITTIのアバター ITTI 運営長

ITTI運営長
調べものと学ぶことが止められなくなり、現在は以下の4ブログを運営中:
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・CODEブログ
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・XRブログ

保有資格:ITパスポート
目標資格:情報処理安全確保支援士(学ぶこと多すぎて道のりは遠いですが、毎日コツコツ進めています…泣)

ブログでは、実務経験と最新技術を掛け合わせて、読者の「わかりにくい」を「わかる!」に変える記事を発信中!
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