はじめに
墨蘭/情報セキュリティマネジメント副専門官スマートフォンやパソコンを毎日使う私たちにとって、「セキュリティ」という言葉はよく耳にするものの、具体的に何をすればいいのかわからない方も多いのではないでしょうか。今回は、私たちの身近なデバイスを守る「エンドポイントセキュリティ」について、わかりやすく解説します。
エンドポイントセキュリティって何?



「エンドポイント」とは、ネットワークの「末端」にある機器のことです。具体的には、私たちが日常的に使っているパソコン、スマートフォン、タブレット、さらには最近増えているスマート家電なども含まれます。
つまり「エンドポイントセキュリティ」とは、これらの機器をサイバー攻撃やウイルスから守るための対策全般を指します。家の玄関に鍵をかけるように、デジタル機器にも「鍵」が必要なのです。
企業では社員が使うPCやスマートフォン、家庭では私たち個人のスマホやタブレット、さらにはスマート家電まで、ネットワークにつながる利用者側の機器がすべてエンドポイントにあたります。
なぜ今、エンドポイントセキュリティが重要なのか


1. サイバー攻撃の増加
近年、サイバー攻撃は年々巧妙化・増加しています。以前は大企業が主なターゲットでしたが、今では個人のスマートフォンやパソコンも狙われています。フィッシング詐欺やランサムウェア(身代金要求型ウイルス)など、一般の方でも被害に遭うケースが急増しています。
2. テレワークの普及
コロナ禍以降、自宅で仕事をする機会が増えました。会社のネットワークから離れた環境で仕事をすることで、個人のデバイスがセキュリティの弱点になりやすくなっています。
3. つながる機器の増加
スマートスピーカー、防犯カメラ、スマート家電など、インターネットにつながる機器が家庭内に増えています。これらすべてが攻撃の入り口になる可能性があるのです。
身近に潜む脅威とは



エンドポイントを狙う代表的な脅威をご紹介します。
マルウェア(悪意のあるソフトウェア):知らないうちにインストールされ、個人情報を盗んだり、機器を乗っ取ったりします。
フィッシング詐欺:銀行やショッピングサイトを装った偽メールで、パスワードやクレジットカード情報を騙し取ろうとします。
ランサムウェア:パソコン内のファイルを暗号化して使えなくし、「元に戻してほしければお金を払え」と要求してきます。
今日からできる対策





難しい知識がなくても、以下の対策を実践するだけでセキュリティは大きく向上します。
OSとアプリを常に最新に保つ:アップデートには、発見されたセキュリティの穴を塞ぐ修正が含まれています。「後で」にせず、すぐに更新しましょう。
セキュリティソフトを導入する:信頼できるセキュリティソフトをインストールし、常に有効にしておきましょう。無料のものでも基本的な保護は可能です。
怪しいメールやリンクに注意:知らない送信者からのメール、急かすような内容、URLが不自然なリンクには要注意です。少しでも怪しいと感じたら、クリックしないことが大切です。
強力なパスワードを使う:「123456」や誕生日など、推測されやすいパスワードは避けましょう。できれば、パスワード管理アプリを活用して、サービスごとに異なる複雑なパスワードを設定することをおすすめします。
二段階認証を設定する:パスワードに加えて、スマートフォンに届くコードなどで本人確認を行う仕組みです。万が一パスワードが漏れても、不正アクセスを防げます。
まとめ
エンドポイントセキュリティは、特別な専門家だけのものではありません。私たち一人ひとりが意識を持ち、基本的な対策を実践することで、デジタル生活の安全は大きく向上します。



完璧なセキュリティは存在しませんが、「狙われにくい状態」を作ることは十分に可能です。今日から一つずつ、できることから始めてみませんか?あなたの大切なデータと日常を守るために。










コメント