基本情報技術者に出る事業戦略の目標と評価について

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事業戦略における目標と評価:KGI・KPI・KPIツリーで成果を可視化する方法

事業戦略を成功に導くには、明確な目標設定と、進捗を測るための評価指標が欠かせない。特に新規事業やサービス拡大の局面では、「何を達成すべきか」「どうやって進捗を測るか」が曖昧だと、現場が迷走しやすい。この記事では、KGI・KPI・KPIツリーという3つの概念を軸に、目標設計と評価の実践的な方法を解説します。

オルビナ/基本情報技術者専門官

要するに、定量的な指標がなければ現場は混乱し、戦略の実行力も低下します。

1. KGI

KGI(Key Goal Indicator)は、戦略の最終的な成果を数値で表す指標。たとえば「新規店舗の年間売上を1億円にする」「サブスクリプション会員数を1年で5,000人に増やす」といった目標がKGIにあたる。

KGIは「いつまでに」「どれだけ」という時間軸と数量を明示することで、組織全体の方向性を統一する。曖昧な目標では、戦略の評価も改善もできない。

オルビナ/基本情報技術者専門官

KGIは最終的なゴールを定量化します

2. KPI

KPI(Key Performance Indicator)は、KGI達成に向けた進捗を測るための中間指標。たとえば「月間来店者数」「平均客単価」「会員登録率」「解約率」などがKPIに該当する。

重要なのは、KPIがKGIと因果的につながっていること。たとえば「来店者数が増えても売上が伸びない」なら、客単価や購買率に課題があるかもしれない。KPIは単独で見るのではなく、KGIとの関係性で評価する必要がある。

オルビナ/基本情報技術者専門官

KPIはKGIに向けた中間指標を設計します

3. KPIツリー

KPIツリーとは、KGIを頂点に据え、そこから逆算して必要なKPIを階層的に分解していく手法。これにより、各部門や担当者が自分の役割を明確に理解できるようになる。

たとえば「KGI=新規店舗の年間売上1億円」の場合、KPIとして「月間来店者数」「平均購入単価」「リピート率」などが挙げられる。さらに「来店者数」を増やすには、「チラシ配布数」「SNS広告のクリック数」「地域イベントの参加者数」など、より具体的なアクション指標に分解できる。

このようにKPIツリーを作成することで、戦略が「現場で何をすべきか」という行動レベルにまで落とし込まれ、実行力が高まる。

オルビナ/基本情報技術者専門官

KPIツリーは、目標を構造化して分解します

4. 評価と改善:PDCAを回すための仕組みづくり

目標を設定したら、定期的な評価と改善が不可欠です。KPIをモニタリングし、KGIとのギャップを分析することで、戦略の修正点が見えてくる。

たとえば「来店者数は目標通りだが売上が伸びない」場合、商品構成や接客体験に課題があるかもしれない。逆に「会員数は増えているが解約率が高い」なら、サービスの継続価値を見直す必要がある。

評価は単なる数字の確認ではなく、「なぜこの結果になったのか」「次に何を変えるべきか」を考えるための出発点です。

オルビナ/基本情報技術者専門官

まとめると、KGIは最終的な目標を示し、KPIはその目標に向けた進捗を測る指標です。そして、KPIツリーは複数のKPIを階層的に構造化し、KGI達成に向けた道筋を可視化する仕組みです。

要するに、KGIが「ゴール」、KPIが「進捗」、KPIツリーが「進捗を体系的に管理する地図」と考えると理解しやすいでしょう。

このテーマは 基本情報技術者試験に頻出する内容なので、しっかり覚えておくことが重要です。
試験では「KGIとKPIの違い」や「KPIツリーの役割」が問われやすいので、整理して理解しておくと得点源になります。

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この記事を書いた人

ITTIのアバター ITTI 運営長

基本情報技術者っていう資格を取れば、エンジニアとして認められる。 でも、その資格、君の未来にどう役立つんだろう?

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