はじめに
青梢 サーバー次長「ファイルサーバー」という言葉、IT企業で働いていると耳にすることがあるかもしれません。でも、実際に何をしているものなのか、いまいちピンとこない方も多いのではないでしょうか?
この記事では、インフラエンジニアが日々扱う「ファイルサーバー」について、専門用語をできるだけ使わずに解説します。
ファイルサーバーを一言でいうと?



ファイルサーバーとは、「みんなでファイルを共有するための専用パソコン」です。
会社や学校で、複数の人が同じファイル(文書、写真、動画など)を使いたいとき、それぞれのパソコンにコピーして回るのは大変ですよね。そこで登場するのがファイルサーバーです。
身近な例で考えてみよう
例1:会社の共有フォルダ
会社で「共有フォルダ」や「社内ドライブ」を使ったことはありませんか?
「Zドライブを開いて、営業部のフォルダから資料を取ってきて」
こんな会話を聞いたことがある方もいるでしょう。この「Zドライブ」の正体が、まさにファイルサーバーです。
例2:家庭でのイメージ
家族で1台の大きな本棚を共有しているイメージです。
- お父さんが仕事の書類を入れる
- お母さんがレシピ本を入れる
- 子どもが漫画を入れる
この本棚があれば、家族の誰でも必要なものを取り出せますよね。ファイルサーバーは、これのデジタル版です。
ファイルサーバーがないとどうなる?



もしファイルサーバーがなかったら…
- メールでファイルをたらい回し → 「最新版どれ?」問題が発生
- USBメモリで手渡し → 紛失・ウイルス感染のリスク
- 各自のパソコンにバラバラ保存 → 誰が何を持っているかわからない
ファイルサーバーがあれば、これらの問題をまとめて解決できます。
インフラエンジニアの役割



インフラエンジニアとは、ITシステムの「土台(インフラ)」を作り、守る専門家のこと。ファイルサーバーに関しては、こんな仕事をしています。
ここで「インフラエンジニア」の出番です。
1. サーバーの構築
ファイルサーバー用のコンピュータを用意し、設定を行います。「どのくらいの容量が必要か」「何人が同時にアクセスするか」を計算して、最適な環境を作ります。
2. アクセス権限の管理
「営業部のフォルダは営業部だけが見られる」「経理のデータは経理担当者だけがアクセスできる」といったルールを設定します。大事な情報を守るための重要な仕事です。
3. バックアップ(BCP対策)
もしファイルサーバーが壊れたら、会社の業務が止まってしまいます。 そのため、単にコピーを取るだけでなく、「別の場所にデータを逃がす」「災害時でも復旧できるようにする」といったBCP(事業継続計画)の観点を持ってバックアップ設計を行っています。
4. 監視とメンテナンス
サーバーが正常に動いているか常にチェックし、問題があればすぐに対応します。夜中にサーバーが止まっても、駆けつけて直すこともあります。
最近のトレンド:クラウドへの移行



最近は「Google Drive」「OneDrive」「Dropbox」といったクラウドサービスを使う会社も増えています。
これらは、いわば「インターネット上にあるファイルサーバー」。自社でサーバーを持たなくても、ファイル共有ができるようになりました。
ただし、セキュリティ要件が厳しい企業や、大量のデータを扱う企業では、今でも自社でファイルサーバーを運用するケースが多くあります。
まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ファイルサーバーとは | みんなでファイルを共有するための専用コンピュータ |
| メリット | ファイルの一元管理、共同作業がスムーズに |
| インフラエンジニアの仕事 | 構築、アクセス権限管理、バックアップ、監視 |



普段何気なく使っている「共有フォルダ」の裏側では、インフラエンジニアがファイルサーバーを支えています。次に共有フォルダを開くとき、少しだけ「ありがとう」と思ってもらえたら、インフラエンジニアも喜ぶかもしれませんね。





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