ネットワークとは? ― つながる世界の仕組みをやさしく解説
ミオラ / ネットワーク副部長私たちは毎日、スマートフォンでSNSをチェックしたり、パソコンでメールを送ったり、動画を見たりしています。こうした便利な生活を支えているのが「ネットワーク」です。
でも、「ネットワークって何?」と聞かれると、うまく説明できない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ネットワークの基本を、専門用語をできるだけ使わずにわかりやすく解説します。
ネットワークを一言でいうと「つながり」



ネットワークとは、簡単に言えば「複数のものがつながっている状態」のことです。
例えば、あなたの友人関係を思い浮かべてください。あなたには友達がいて、その友達にもまた別の友達がいます。こうした「人と人とのつながり」も、広い意味ではネットワークです。「人脈」という言葉がありますが、これもネットワークの一種といえます。
コンピューターの世界でいうネットワークとは、「複数のコンピューターやスマートフォンなどの機器が、お互いに情報をやり取りできるようにつながっている仕組み」のことを指します。
身近なネットワークの例



ネットワークは、実は私たちの身の回りにたくさんあります。
まず、自宅のWi-Fiを思い浮かべてください。家にあるスマートフォン、パソコン、テレビ、ゲーム機などが、Wi-Fiルーターという機械を通じてつながっています。これが「家庭内ネットワーク」です。家族がそれぞれの部屋で別々の機器を使っていても、同じWi-Fiにつながっていれば、写真を共有したり、プリンターを一緒に使ったりできます。
会社やお店にも、ネットワークがあります。オフィスでは、複数のパソコンがつながっていて、社員同士でファイルを共有したり、会議室の大きな画面に資料を映したりできます。これが「社内ネットワーク」です。
そして、世界中の家庭や会社のネットワークがさらにつながったものが「インターネット」です。インターネットは、いわば「ネットワークのネットワーク」であり、世界最大のネットワークといえます。
ネットワークはどうやって情報を届けるのか



では、ネットワークはどのようにして情報を届けているのでしょうか。これを理解するために、郵便の仕組みに例えてみましょう。
あなたが友達に手紙を送るとき、封筒に宛先の住所を書きますよね。郵便局はその住所を見て、手紙を届けるべき場所を判断します。手紙は複数の郵便局を経由して、最終的に届けたい相手のもとに届きます。
ネットワークでも同じようなことが起きています。コンピューターやスマートフォンには「IPアドレス」という番号が割り当てられています。これは、ネットワーク上の「住所」のようなものです。データを送るとき、この住所を目印にして、どこに届ければいいかを判断しています。
また、送りたいデータが大きいときは、小さな「パケット」という単位に分割して送ります。郵便で例えるなら、大きな荷物を複数の小包に分けて送るようなものです。受け取った側では、届いたパケットを元の順番に並べ直して、もとのデータを復元します。
有線と無線、二つのつなぎ方



ネットワークで機器をつなぐ方法には、大きく分けて「有線」と「無線」があります。
有線ネットワークとは、ケーブル(線)を使って機器をつなぐ方法です。自宅でインターネットを使うとき、壁から出ているケーブルをルーターにつないでいる方も多いでしょう。有線は通信が安定していて速いという利点があります。
一方、無線ネットワークは、電波を使ってケーブルなしで接続する方法です。Wi-Fiがその代表例です。線がないので、家の中を自由に移動しながらスマートフォンを使えます。ただし、壁や障害物があると電波が届きにくくなることがあります。
どちらにも長所と短所があるので、用途に応じて使い分けられています。例えば、デスクトップパソコンのように動かさない機器は有線で、スマートフォンやノートパソコンのように持ち歩く機器は無線でつなぐ、といった具合です。
LANとWAN ― ネットワークの大きさによる分類



ネットワークは、その規模によって名前が変わります。
「LAN(ラン)」は「Local Area Network」の略で、家庭や会社など、限られた範囲内のネットワークを指します。自宅のWi-Fiでつながっている機器のネットワークや、会社の一つのフロアにあるパソコンのネットワークがLANです。
「WAN(ワン)」は「Wide Area Network」の略で、LANよりも広い範囲をカバーするネットワークです。例えば、東京本社と大阪支社のLAN同士をつなげたものがWANにあたります。そして、世界中のネットワークがつながったインターネットは、最大のWANといえます。
身近な例でいうと、自宅のWi-Fi環境がLAN、そこからインターネットにつながる部分がWANへの接続、というイメージです。
ネットワークがあるから便利な生活がある



ネットワークのおかげで、私たちの生活は便利になりました。
離れた場所にいる家族や友人と、ビデオ通話でいつでも顔を見ながら話せます。世界中のニュースや情報に、ほんの数秒でアクセスできます。買い物も、お店に行かなくてもスマートフォンひとつで完結します。
仕事の面でも、ネットワークは欠かせません。会社に行かなくても自宅で仕事ができる「テレワーク」が可能になったのも、ネットワークのおかげです。離れた場所にいる同僚と、まるで同じ部屋にいるかのように共同作業ができます。
さらに最近では、冷蔵庫やエアコン、照明などの家電製品もネットワークにつながるようになりました。外出先からスマートフォンでエアコンをつけたり、冷蔵庫の中身を確認したりできるのは、家電がネットワークに接続されているからです。このような「モノのインターネット」は「IoT」と呼ばれ、ますます広がっています。
セキュリティの大切さ



便利なネットワークですが、気をつけなければならないこともあります。それが「セキュリティ」です。
ネットワークでつながっているということは、悪意を持った人にも入り口を与えてしまう可能性があるということです。パスワードをしっかり設定する、怪しいメールのリンクをクリックしない、定期的にソフトウェアを更新するなど、基本的な対策が大切です。
家の玄関に鍵をかけるように、ネットワークにも「鍵」が必要です。Wi-Fiにパスワードを設定したり、重要な情報を暗号化したりすることで、大切なデータを守ることができます。
まとめ
ネットワークとは、複数の機器がつながって情報をやり取りできる仕組みのことです。自宅のWi-Fiから世界をつなぐインターネットまで、その規模はさまざまですが、基本的な考え方は「つながり」です。
普段何気なく使っているスマートフォンやパソコンの向こう側には、目に見えないたくさんの「つながり」があります。そのおかげで、私たちは離れた人と話したり、世界中の情報にアクセスしたりできるのです。



ネットワークの基本を知ることで、日々のデジタル生活がより身近に感じられるのではないでしょうか。





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