はじめに
夜籟 INFRA総務部長IT業界で働いていると「ノードが落ちた」「ノードを追加しよう」といった会話を耳にすることがあります。この「ノード」という言葉、一体何を指しているのでしょうか?
ノードとは「ネットワークにつながっている機器や拠点」のこと



ノード(Node) とは、もともと英語で「結び目」や「節」を意味する言葉です。
インフラエンジニアの世界では、ネットワークに接続されているコンピュータや機器のことを指します。
たとえるなら、道路網における「交差点」のようなものです。交差点があることで、いろいろな方向から来た車が集まり、また別の方向へ進んでいきます。ネットワークの世界でも同じように、ノードがデータの通過点や処理拠点として機能しています。
具体的に何がノードになるの?



インフラエンジニアが「ノード」と呼ぶものは、文脈によって変わりますが、代表的なものを挙げてみます。
物理的なノードの例
- サーバーコンピュータ(Webサイトを動かしている機械)
- ルーター(インターネットの交通整理をする機器)
- スイッチ(社内ネットワークをつなぐ機器)
- あなたが使っているパソコンやスマートフォン
論理的なノードの例
- 仮想サーバー(1台の物理マシン上で動く複数の仮想的なコンピュータ)
- コンテナ(アプリケーションを動かす小さな箱のようなもの)
- Kubernetesのワーカーノード(アプリを実際に動かす担当の単位)
身近な例で理解してみよう



会社のネットワークを「社内郵便システム」にたとえてみましょう。
各部署にある「郵便受けボックス」がノードです。社員が手紙を出すとき、自分の部署のボックスに入れます。そこから社内便の担当者が回収し、別の部署のボックスに届けます。
この郵便受けボックス(ノード)があることで、以下のことが可能になります。
- どこに届ければいいか明確になる(住所としての役割)
- 手紙を一時的に保管できる(処理拠点としての役割)
- 複数の経路から届く手紙を受け取れる(集約点としての役割)
ネットワークのノードも同じように、データの送受信や処理を担う「拠点」として働いています。
なぜインフラエンジニアはノードという言葉を使うの?



インフラエンジニアがあえて「サーバー」や「コンピュータ」ではなく「ノード」という言葉を使うのには理由があります。
理由1:抽象的に話せる
「サーバー3台追加して」と言うと物理的な機械のイメージになりますが、「ノードを3つ追加して」と言えば、物理サーバーでも仮想サーバーでも、状況に応じた形態を選べます。
理由2:システム全体の視点で考えられる
個々の機器ではなく、ネットワーク全体を構成する「点」として捉えることで、システム設計がしやすくなります。
理由3:業界の共通言語
Kubernetes、Hadoop、ブロックチェーンなど、多くの技術でノードという言葉が使われているため、エンジニア同士のコミュニケーションがスムーズになります。
よく聞くノード関連の用語
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| マスターノード | 他のノードを管理・指示する役割のノード |
| ワーカーノード | 実際の処理を行う働き手のノード |
| ノードダウン | ノードが停止すること |
| ノード追加 | システムに新しいノードを参加させること |
| クラスタ | 複数のノードをまとめたグループ |
まとめ
ノードとは、ネットワークに接続されたコンピュータや機器のことで、データの通過点や処理拠点として機能するものです。
物理的なサーバーを指すこともあれば、仮想的な処理単位を指すこともあります。「ネットワークの中の一つの点」とイメージすると理解しやすいでしょう。



次にIT関連のニュースや会話で「ノード」という言葉を聞いたら、「ああ、ネットワーク上の拠点のことね」と思い出していただければ幸いです。






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