はじめに
ミオラ / ネットワーク副部長「アプライアンス」という言葉、IT業界で働いていると耳にすることがありますよね。でも「それって何?」と聞かれると、意外と説明しづらい言葉でもあります。今回は、この「アプライアンス」について、できるだけわかりやすく解説します。
そもそも「アプライアンス」の意味は?



英語の「appliance」は、日本語では「器具」や「装置」という意味です。
日常生活では、冷蔵庫や洗濯機などの家電製品(home appliance)を指すことが多いですね。
では、IT業界ではどうでしょうか?
IT業界での「アプライアンス」とは



インフラエンジニアが言う「アプライアンス」とは、特定の目的のために作られた専用機器のことです。
もう少しかみ砕くと、「箱を買ってきて、電源を入れたら、すぐにその機能が使える機器」というイメージです。
家電に例えてみよう
たとえば、炊飯器を思い浮かべてください。
- お米を入れて
- 水を入れて
- ボタンを押すだけ
で、ご飯が炊けますよね。自分でプログラムを書いたり、部品を組み立てたりする必要はありません。
ITのアプライアンスもこれと同じ考え方です。「○○をするための専用機器」として最初から設計されているので、導入したらすぐに使えるのです。
具体的にどんなものがある?



ITインフラで使われるアプライアンスには、たとえば以下のようなものがあります。
セキュリティ系
- ファイアウォールアプライアンス(不正アクセスを防ぐ)
- UTMアプライアンス(複数のセキュリティ機能をまとめたもの)
ネットワーク系
- ロードバランサー(サーバーへのアクセスを分散する)
- VPNアプライアンス(安全な通信経路を作る)
データ管理系
- NAS(Network Attached Storage)(ファイルを保存・共有する)
- バックアップアプライアンス(データのバックアップ専用機)
「アプライアンス」と「自作サーバー」の違い
「でも、普通のサーバーでも同じことができるんじゃないの?」



その通りです。たとえば、普通のサーバーにソフトウェアをインストールすれば、ファイアウォールの機能を持たせることもできます。
では、なぜわざわざアプライアンスを使うのでしょうか?
| 項目 | アプライアンス | 自作(サーバー+ソフト) |
|---|---|---|
| 導入の手軽さ | ◎ 簡単 | △ 設定が必要 |
| パフォーマンス | ◎ 最適化済み | ○ 設定次第 |
| サポート | ◎ メーカー一括 | △ 別々に対応 |
| 柔軟性 | △ 限定的 | ◎ 自由度高い |
| コスト | △ 高め | ○ 安くできることも |
つまり、アプライアンスは「手軽さ」「安定性」「サポートの一本化」を重視する場合に選ばれることが多いのです。
最近は「仮想アプライアンス」も登場



ちなみに最近では、仮想アプライアンスというものも増えています。
これは、物理的な機器ではなく、ソフトウェアとして提供されるアプライアンスです。仮想環境(VMwareやクラウドなど)の上で動作し、物理アプライアンスと同じような機能を提供します。
物理的な機器を買わなくて済むので、コストや設置スペースの面でメリットがあります。
まとめ
- アプライアンス = 特定の目的のために作られた専用機器
- 導入が簡単で、すぐに使えるのがメリット
- セキュリティ、ネットワーク、データ管理など、さまざまな分野で活躍
- 最近は「仮想アプライアンス」としてソフトウェア版も普及中



インフラエンジニアが「アプライアンスで対応しよう」と言ったら、「あ、専用の機器を使うんだね」と理解すればOKです!









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