はじめに
夜籟 INFRA総務部長IT業界で働いていると、「クラスタ構成にしておいて」「クラスタが落ちた」といった言葉を耳にすることがあります。
この「クラスタ」、実は私たちの日常生活にも通じる、とてもシンプルな考え方なんです。
クラスタの意味:ひとことで言うと



クラスタ(Cluster) とは、英語で「房(ふさ)」や「群れ」という意味です。
インフラエンジニアの世界では、「複数のコンピュータ(サーバー)をまとめて、1つのシステムとして動かす仕組み」 のことを指します。
身近な例えで理解しよう



🍇 ブドウの房をイメージしてみてください
ブドウは1粒だけでも食べられますが、房(クラスタ)になっていると
- たくさんの粒が集まっている
- 1粒なくなっても、まだたくさん残っている
- 房全体として「ブドウ」と認識される
ITのクラスタも同じです。複数のサーバーが集まって、1つの「かたまり」として働きます。
🏪 コンビニで例えるともっとわかりやすい
クラスタなし(サーバー1台だけ)の場合
想像してください。あなたの街にコンビニが 1軒しかない 状況を。
- その1軒が休業したら? → 買い物ができない
- お客さんが殺到したら? → レジが大混雑
クラスタあり(サーバー複数台)の場合
同じ通りに 同じチェーンのコンビニが3軒 あるとしたら?
- 1軒が休業しても → 入り口の看板が自動で「あっちの店へどうぞ」と案内してくれるから、他の2軒で買い物できる。
- お客さんが増えても → 誘導員さんが空いている店へ振り分けてくれるから、混まない。
この「案内板」や「誘導員」の役割(ロードバランサーなど)も含めて、ひとつのシステムとして動くのがクラスタの凄さです。
クラスタを使う2つの大きな理由
1. 止まらないシステムを作るため(高可用性)
サーバーも機械なので、いつか壊れます。でもクラスタ構成なら:
サーバーAが壊れても → サーバーBが引き継ぐ → サービスは止まらない
銀行のATMや、ショッピングサイトなど「止まったら困るサービス」では必須の仕組みです。
2. たくさんの処理をさばくため(負荷分散)
1台では処理しきれない大量のアクセスも、複数台で分担すれば:
100万アクセス ÷ 10台 = 1台あたり10万アクセス
YouTubeやAmazonのような大規模サービスは、何千台ものサーバーをクラスタ化しています。
よく聞く「クラスタ」の種類
| 種類 | 目的 | イメージ |
|---|---|---|
| HAクラスタ | 止まらないこと重視 | 控えの選手がいつでもスタンバイ |
| 負荷分散クラスタ | 処理能力アップ | 複数のレジで同時に対応 |
| HPCクラスタ | 超高速計算 | 大勢で一斉にジグソーパズルを解く |
※HA = High Availability(高可用性)、HPC = High Performance Computing(高性能計算)
まとめ
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| クラスタとは | 複数のサーバーを束ねて1つのシステムにすること |
| メリット① | 1台壊れても止まらない(信頼性UP) |
| メリット② | 大量アクセスをさばける(性能UP) |
| 身近な例 | 同じチェーンのコンビニが複数あるイメージ |
おわりに
「クラスタ」は難しそうに聞こえますが、要は 「みんなで協力すれば、1人より強い」 という単純な発想です。
インフラエンジニアは、この「協力体制」をサーバーの世界で作り上げる仕事をしているんですね。



次に「クラスタ」という言葉を聞いたら、ブドウの房やコンビニのチェーン店を思い出してみてください。きっとスッと理解できるはずです。









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