フェイルオーバーとは?意味と仕組みを「舞台の代役」でやさしく解説

目次

はじめに

夜籟    INFRA総務部長

「フェイルオーバー」という言葉を聞いたことはありますか?インフラエンジニアの世界ではよく使われる用語ですが、実は私たちの日常生活にも深く関わっている仕組みです。
この記事では、専門知識がなくても理解できるように、フェイルオーバーについてやさしく解説します。

フェイルオーバーとは?

夜籟    INFRA総務部長

フェイルオーバー(Failover)とは、メインのシステムに障害が発生したとき、自動的に予備のシステムに切り替わる仕組みのことです。

言葉を分解すると、「Fail(失敗・障害)」「Over(乗り越える・切り替える)」という意味になります。つまり、「障害を乗り越える」ための技術なんですね。

身近な例で理解しよう

例1:舞台の「代役」

演劇の舞台を想像してみてください。主役の役者が急に体調を崩してセリフが言えなくなってしまったとします。その瞬間、舞台袖で控えていた「代役」がサッと登場し、何食わぬ顔で演技を続ける。 観客(ユーザー)にはトラブルがあったことすら気づかせない。これがフェイルオーバーの理想的なイメージです。

例2:飛行機のエンジン

飛行機には複数のエンジンが搭載されています。万が一、1つのエンジンが故障しても、残りのエンジンで飛行を続けられます。これもフェイルオーバーの考え方に近いものです。

例3:病院の非常用電源

病院では、停電が起きても自動的に非常用電源に切り替わります。手術中に電気が止まったら大変ですよね。この自動切り替えも、フェイルオーバーの一種といえます。

なぜフェイルオーバーが必要なの?

夜籟    INFRA総務部長

私たちが普段使っているサービスの多くは、24時間365日動き続けることが求められています。

  • 銀行のATMやオンラインバンキング
  • 通販サイト(Amazonや楽天など)
  • SNS(LINE、X、Instagramなど)
  • 動画配信サービス(Netflix、YouTubeなど)

これらのサービスが突然止まってしまったら、どうでしょう?私たちの生活に大きな影響が出ますよね。

だからこそ、万が一のトラブルに備えて、予備のシステムを用意しておき、問題が起きたら瞬時に切り替える「フェイルオーバー」が重要なのです。

フェイルオーバーの仕組み(簡単に)

夜籟    INFRA総務部長

フェイルオーバーは、大きく分けて以下のような流れで動作します。

  1. 監視する ― メインのシステムが正常に動いているか、常にチェックしています
  2. 異常を検知する ― 「あれ?メインのシステムの反応がないぞ」と気づきます
  3. 切り替える ― 自動的に予備のシステムに処理を引き継ぎます
  4. サービス継続 ― ユーザーはほとんど気づかないままサービスを使い続けられます。 ※厳密には、動画が一瞬止まったり、ページの読み込みが数秒遅れたりすること(瞬断)はありますが、完全にサービスが停止するのを防いでくれます。

この一連の流れが、数秒〜数十秒という短い時間で行われます。

「フェイルバック」も知っておこう

夜籟    INFRA総務部長

フェイルオーバーとセットで覚えておきたいのが、
「フェイルバック(Failback)」です。

これは、障害が復旧した後に、予備システムからメインシステムに戻す操作のことです。

例えるなら、控え選手が代わりに走った後、元の選手が回復したらまた元の選手に戻す、というイメージですね。

まとめ

用語意味
フェイルオーバー障害発生時に予備システムへ自動的に切り替わること
フェイルバック障害復旧後にメインシステムへ戻すこと
夜籟    INFRA総務部長

フェイルオーバーは、私たちが意識することなく、日々のデジタルサービスを支えている縁の下の力持ちです。次にスマホでSNSを見たり、ネットショッピングをしたりするとき、「裏側ではフェイルオーバーの仕組みが守ってくれているんだな」と思い出してみてください。

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この記事を書いた人

ITTIのアバター ITTI 運営長

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